2020年2月7日金曜日

動物にお肉を丸ごとプレゼント!

みなさんこんにちは!

2月24日はサーバルのタカの誕生日です!

そこで、今回は2月24日(月・祝)に行なう誕生日イベントのお話をしたいと思います!

少し長くなりますがとても面白く良い取り組みですので見ていただきたいです!

今回のイベントは動物福祉になるイベントになります!

動物園の動物は本来の採食とは大きく異なります。

野生の動物は狩りをして獲物を仕留めないと食べられません。

獲物を取れたとしても他の動物に盗られないように安全な場所に運んだり

食べるのにもまず皮を剥いで骨をどかしたりと色々工夫したりします。

しかし、動物園ではすでに食べやすいようにカットされているお肉に簡単にありつけてしまうのです。

そうすると、すぐにエサを得ることが出来き、すぐに食べ終わってしまうため

採食行動も短くなってしまい、暇な時間が増えてしまいます。

これでは栄養は満たせても、行動は満たされることは出来ません!

そこで皮も骨も残っているエサを給餌することによって本来の野生動物の食事に近いものにし、新たな行動を引き出すのです。

ではその皮も骨も残っているエサとは何かと言いますと、、、、

駆除された動物を活用した「屠体」です!

まず漢字が読めないですよね笑

これは「とたい」と読みます。意味は動物の死体という意味があります。

じゃあ動物に死体をあげるんですか!?って驚かれるかもしれませんが

実はちょっと違います。

ただの死体ではなく害獣として駆除された動物を有効活用しきちんと処理をしてから給餌するのです。

ジビエ処理施設できちんと処理をします


現在の日本は各地でシカやイノシシの農作被害が増えています。

その額なんと年間100億円にもなります。

また農作被害だけではなく動植物の生態系や人々の生活にも影響が出ているのです。

そのため環境省や農林水産省が適正に管理するために駆除を行なっています。

その数が年間約100万頭もいるから驚きです!

しかしその駆除された動物はほとんどが処分され、有効活用できているのはほんの僅か。

駆除される背景にはこんな事があったんですね...

なので屠体をあげるということは駆除された動物の命を無駄にしない、駆除個体の有効活用という面があるのです。


こういった動物福祉と害獣問題の双方に焦点をあて、

2つの問題解決の一助になれるとっっっっっっても素晴らしい取り組みなのです!

このイベントは大牟田市動物園の飼育員 伴 和幸さんによって始まった取り組みで

「環境エンリッチメント大賞2019」(NPO法人市民ZOOネットワーク主催)でインパクト賞を受賞されました。

伴さんや屠体の処理施設の代表である西村さんに協力を頂いて今回羽村でも取り組めることになりました!


動物福祉だけでなく地域の害獣問題を考える教育的イベントでもありますので

しっかりと皆さまに伝えられるように頑張りたいと思います。

ただ本来、野生ではエサというのは生きるために必要な貴重な物になります。

なのでそのエサを他の動物に取られるわけにはいきませんので動物は取られない場所に運んだり、安心できるようになったらやっと食べ始めます。

今回もそのような行動も起こりうるのでみなさんが見ている前ではエサを食べ始めないかもしれません、、、

ただそこも動物福祉としては重要な行動なのです!

そこも含めてぜひ見にきていただけたらと思います!


サーバルのタカです!来てね~